1. 選択の条件と適合機種
条件1:動かないように拘束する負荷が少ないこと
乳幼児には動かないようにする負荷が少ない短時間で検温できる機種が適しています。
1秒以下で検温できる赤外線体温計が該当しますが、弊社製品は0.5秒以下で検温できます。
■検温時間の比較
BSサーモフォーカス体温計:0.5秒以下
一般赤外線体温計:1秒以下
耳式赤外線体温計:1秒以下
予測式電子体温計:数十秒
実測式電子体温計:10分(わき)、5分(舌下)、3分(直腸)
条件2:感染症対策に優れ、乳幼児の肉体的、精神的な負荷が少ないこと
感染症対策の配慮が少なく、乳幼児に肉体的な負荷、恐怖感を与えることが少ない非接触式の機種が適します。
非接触赤外線体温計が適合しますが、中でも弊社製品は、6 cmと長めの検温距離になっています。
■検温距離の比較
BSサーモフォーカス体温計:6 cm
一般赤外線体温計:1~4 cm
耳式赤外線体温計:-1 cm
予測式電子体温計:0 cm
実測式電子体温計:-3 cm
条件3:環境温度、空調気流の影響を受けにくいこと
正確な検温には、環境温度や空調の影響を受けない必要があります。
非接触体温計は、環境温度の影響を受けやすく、この条件に適合しにくいと言われています。
しかし、補正機能を持つ弊社製品はこの影響をキャンセルすることができます。
■環境温度対策
BSサーモフォーカス体温計:自動補正、手動補正機能付き
(プロ6480は気流の影響も補正)
一般赤外線体温計:環境温度の調整
条件4:簡単に最適な検温距離がわかること
非接触体温計は正確に検温するために、最適な距離で検温する必要があります。
弊社製品は、簡単に最適な距離を表示する機能を持っており正確な検温ができます。
■距離設定
BSサーモフォーカス体温計:LED照射で検温部位に投影表示
一般赤外線体温計:目測(最接近からゆっくり離していく作業が必要な測距機能があるものもある)
条件5:必要十分な検温精度を持つこと
リファレンスの実測式体温計並みの±0.2℃の精度で検温ができる必要があります。
■検温精度
BSサーモフォーカス赤外線体温計:±0.2℃(36~39℃)
一般赤外線体温計:±0.1℃(仕様)
耳式赤外線体温計:±0.2℃(36~39℃)
予測式電子体温計:±0.5℃
実測式電子体温計:±0.2℃
2. 弊社製品の特長
新生児の非侵襲検温や動きを抑えるのが難しい乳幼児の検温には非接触体温計が適していますが、環境温度や検温距離の影響があるため精度に問題があると認識されています。
弊社製品は、この問題を克服した乳幼児用として他に例のない最適な製品です。
その特長は、
① 0.5秒以下の短時間で測定可能
② 額までの距離が一般的赤外線体温計より長めのため(下図参照)、乳幼児に恐怖心を与えにくくなっております。
③ 測定領域が一般的赤外線体温計より狭いため(下図参照)、より正確な検温ができます。
④ 環境温度の影響を排除するための自動補正が4分、手動補正が3秒で完了します。したがって、新生児や外部と温度が異なる保育器の中での測定に有効です。
⑤ 最適な検温距離が簡単にわかるLED照射表示で、最適な距離がわかります(下図参照)。
プロ6480には空調の気流の影響を補正をする機能があり、より正確な測定ができます。
⑥ 管理医療機器の認証を受けています。
⑦ 洗練されたイタリアンデザイン、イタリア製の製品です。
3. 各モデルの特長と用途
BSサーモフォーカス SMART6470
・一般家庭、保育施設などに適した基本機能を持つリーズナブルな価格のモデルです。
・環境温度の影響を補正する機能があります。
・非接触で衛生的に哺乳瓶、離乳食やお風呂の温度管理にも活用できます。
BSサーモフォーカス 6400
・SMART6470に使いやすい機能を加えた、保育施設、小児科クリニックなどでの使用に適したモデルです。
・保護カバーにより、センサー、LEDレンズを保護すると同時に、周囲温度の変化により不用意に自動補正が作動することを防ぎます。
・大きなLCDディスプレイと5色のバックライトで動作モードが容易に確認できます。
BSサーモフォーカス 6480プロ
・6400に、より正確な測定を可能にする機能や多人数、連続使用に有効な機能が追加された病院の産科、NICU等での新生児や、乳幼児の多人数、連続検温に適したモデルです。
・自動補正をキャンセルする機能により、周囲温度の変化による不意の自動補正の作動を防いで連続検温ができます。
・空調などによる気流の影響を補正する機能があり、正確な測定ができます。
・赤外センサーの反射部に金めっきを施し、より正確な測定ができます。