アルコールチェッカーの選び方

【白ナンバーとは】
白ナンバーは、自家用自動車だけでなく、自社の荷物を運ぶ自家用トラックや社用車なども含まれます。
また、乗車定員が11人以上の自動車を1台以上、または自動車を5台以上使用している事業所では、安全運転管理者の選任も義務付けられます（50ccを超える自動二輪車は0.5台として計算）。

【安全運転管理者とは】
安全運転管理者は、自動車の安全に必要な業務をおこなう責任者を指します。
運行計画の作成や点呼・日常点検を行い、運転手が飲酒していないかなどをチェックします。
2022年4月1日からは、運転手の酒気帯びを確認するために、安全運転管理者が顔色や呼気の臭い、応答状況を確認し、酒気帯びの有無を記録し、その記録を1年間保存することも義務付けられました。
さらに、12月からはアルコール検査に加え、安全運転管理者は正常に作動するアルコール検知器を持っておく必要があります。

【アルコールチェックについて】
警察庁は、酒気帯びの確認は対面で行うことが基本ですが、対面で確認できない場合には、携帯型アルコール検知器を運転手に持たせ、カメラやモニターで運転者の顔色、応答状況、検知結果を確認することを指導しています。

【アルコールチェックの変更点】
○改定後（令和5年12月1日～）：
・安全運転管理者は、目視等に加え、アルコール検知器を用いて運転者の酒気帯びを確認し、酒気帯びの有無を記録、その記録を1年間保存すること。ならびに、常時正常に作動するアルコール検知器を保持すること。

■欧州統一規格EN16280：
EN16280：2012年8月18日に欧州標準化委員会（CEN）に承認・制定された欧州規格です。
一般人の自己チェック用として規格設計されたもので、信頼性の高い呼気中アルコール濃度測定を意図として、その認証機器は、交通安全、労働安全を中心に幅広い業界で使用されており、その技術レベルは個人スクリーニング用途では世界最高水準です。
※弊社取り扱い商品の一部に対応しております。

■半導体ガスセンサー：
金属酸化物半導体を加熱した際に起きる酸化還元反応を利用してガスを検出し、ガスに対する感度は非常に高く、ppmレベルの低濃度域のガス測定に利用できるセンサーです。

■燃料電池式センサー：
呼気に含まれるアルコール成分を燃料として、電気が発生する特性を利用したセンサーになります。
この原理によって飲酒をした場合、燃料となるアルコール成分によって電流が強くなり、電気の発生量が多くなります。
この電気の発生量が多いほど、呼気中のアルコール濃度が高いという結果となります。

■半導体式センサーと燃料電池式センサーの違い：
半導体式ガスセンサーは、半導体の抵抗値の変化によってアルコールを検知しコストパフォーマンスに優れます。
燃料電池式ガスセンサ-は、化学反応によってアルコールを検知し、その他のガスに反応しにくいため、アルコール検知の精度が高いです。