パルスオキシメーターの使い方と正しい測定方法

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パルスオキシメーターは、指先や耳たぶに装着することで、動脈血中の酸素飽和度(SpO2)を測定できる便利な医療機器です。この記事では、

  • パルスオキシメーターの基本情報
  • 測定原理
  • 利用シーン
  • SpO2とは何か
  • 機器の選び方
  • 正しい使い方と測定方法
について詳しく解説します!

パルスオキシメーターとは?

パルスオキシメーター

パルスオキシメーターは、指先や耳たぶに取り付けて、血液中の酸素量を測定する医療機器です。体内の酸素供給状況を素早く確認でき、特に呼吸器疾患や慢性疾患を持つ患者の健康管理に役立ちます。

パルスオキシメーターの測定原理

パルスオキシメーターは、赤外線と可視光を使って血液中の酸素ヘモグロビンと脱酸素ヘモグロビンの比率を測定します。光の吸収特性の違いを利用して、血液の酸素飽和度を算出します。この原理により、動脈血の酸素量を高精度で評価することができます。

使用場所と状況

使用事例

パルスオキシメーターの主な使用場所

パルスオキシメーターは、病院の集中治療室(ICU)や手術中、在宅医療の現場で広く使用されています。特に、呼吸器疾患や心疾患を持つ患者、高齢者の健康管理に役立ちます。家庭で使用する場合も、体調の変化をリアルタイムで確認し、早期の受診や対策を促進するツールとして重要です。

なぜパルスオキシメーターが必要なのか

体内の酸素供給状態を把握することは、健康管理において非常に重要です。SpO2の値をモニタリングすることで、呼吸機能や循環機能の異常を早期に発見でき、適切な治療や対策を迅速に行うことができます。

SpO2(機能的酸素飽和度)について知っておくべきこと

クエスチョン

SpO2とは?基本的な理解

SpO2(機能的酸素飽和度)は、動脈血中のヘモグロビンが酸素と結びついている割合を示す値です。健康な成人のSpO2は、一般的に96%から99%の範囲にあります。

SpO2でわかることとその重要性

SpO2の測定により、体内に十分な酸素が供給されているかを確認できます。正常値の範囲にある場合は、酸素供給が適切であるとされていますが、96%を下回ると酸素供給に問題がある可能性があり、90%以下の場合は呼吸不全のリスクがあります。早期の医療介入が必要です。

SpO2の正常値と異常値:何を意味するのか

基本的な理解で前述したとおり、健康な人のSpO2の標準範囲は96%から99%です。この範囲内であれば、体内に適切な酸素が供給されていると考えられます。95%以下の場合は酸素供給に問題がある可能性があり、90%を下回ると深刻な呼吸機能や心機能の問題が考えられます。異常値が続く場合は専門医の診断が推奨されます。

パルスオキシメーターの選び方

選び方

選ぶ際のポイントと注意事項

パルスオキシメーターを選ぶ際は、測定精度が高く、医療機器としての認証を受けたものを選ぶことが重要です。また、使用環境や目的に応じた機能が備わっているかも確認しましょう。信頼できる販売業者から購入することも大切です。

信頼できる機器の選定方法

医療機器としての認証を受けているかどうかを確認することが、品質の保証につながります。測定精度や機能が明示されている製品を選ぶことで、より信頼性の高い結果が得られます。

BS パルスオキシメータ AM 802
BSパルスオキシメータ AM802

血中酸素飽和度と脈拍を測定
血圧や血糖値は測れません。医療機器認証済み。
クラスⅡ 管理医療機器 特定保守管理医療機器
医療機器認証番号:304ALBZX00007000

詳細を見る

Q&A:パルスオキシメーターの正しい測定方法

測定方法のQ&Aです(クリックで展開)。

指
Q1: パルスオキシメーターを使う前に、何を確認する必要がありますか?

A: 測定部位(指先や耳たぶ)が清潔で乾燥していることを確認してください。

Q2: パルスオキシメーターを正しく使うためのポイントは何ですか?

A: 機器を正しく装着し、測定中は動かず安静にしていることが重要です。これにより、より正確な測定結果が得られます。

Q3: パルスオキシメーターの測定結果に影響を与える要因にはどのようなものがありますか?

A: 以下の要因が影響を与える可能性があります。下記Q4、Q5の内容も参考にしてください。

  • 手や指が冷えている、または汚れている
  • 機器が正しく装着されていない
  • 手が動いている
  • 外部光や体の動きが影響している
Q4: 測定中に手が冷えている場合、どうすればよいですか?

A: 測定前に手を温めることで、より正確な測定結果が得られます。

Q5: 測定がうまくいかない場合はどうすればよいですか?

A: 測定部位が清潔で乾燥していることを確認し、機器を正しく装着してください。また、測定中は動かず安静にすることを心がけてください。それでも問題がある場合は、別の指で測定するか、機器を再調整してみてください。

豆知識:パルスオキシメーターの発明者は日本人

指

パルスオキシメーターの原理を発見したのは、日本の医療工学者、青柳卓雄氏です。
彼は、指先に装着して血液中の酸素濃度を測る技術を開発しました。
この技術は、患者の容態を体に傷をつけずに測定できる画期的なものでした。
青柳氏は1970年代に、動脈血の酸素濃度を簡単に測定できる方法を見つけました。
彼の発明は、特に麻酔時の患者管理において大きな革新をもたらしました。以前は、顔色を見て酸素濃度を判断していたため、正確な管理が難しかったのです。
彼の技術は、1980年代にアメリカで多くの企業に採用され、急速に広まりました。その後、青柳氏は国際的にも認められ、数々の賞を受賞しました。特に、2002年に紫綬褒章を受章し、2015年にはアメリカ電気電子学会(IEEE)学会賞を日本人として初めて受賞しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者管理においても、彼の発明の有用性が再確認されました。
このように、青柳氏の功績は世界中で高く評価されています。

まとめ

指
パルスオキシメーターは、酸素飽和度(SpO2)を簡単に測定できる医療機器で、健康管理に非常に役立ちます。
改めて、今回の内容を簡単にまとめておきましょう。
  • パルスオキシメーターの基本: 指や耳に装着し、体内の酸素レベルを簡単に確認できます。
  • どうやって測るのか: 赤い光と赤外線を使って、酸素の量を計算します。
  • どこで使うのか: 病院や自宅で使われ、健康状態をチェックするのに役立ちます。
  • 正常な酸素レベル: 通常は96%から99%が正常で、それ以下になると注意が必要です。
  • 選び方: 精度が高く、信頼できる製品を選ぶことが大事です。
  • 使うときの注意: 測定する部分が清潔で乾燥していることを確認し、動かずに静かにして測ることが重要です。
以上、パルスオキシメーターの基本情報とその原理についてご紹介しました。
パルスオキシメーターは、小さな機器ながら、健康管理において非常に重要な役割を果たしています。ぜひ、日常生活での健康チェックに活用してみてください。
BS パルスオキシメータ AM 802
BSパルスオキシメータ AM802

血中酸素飽和度と脈拍を測定
血圧や血糖値は測れません。医療機器認証済み。
クラスⅡ 管理医療機器 特定保守管理医療機器
医療機器認証番号:304ALBZX00007000

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