医療コラム：印象材の無駄な消費を抑えるために
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印象材の無駄を減らすための方法
計量と配合の精度向上
印象材の無駄を減らすためには、まず計量と配合の精度を高めることが重要です。計量して混錬するタイプの印象材は、正確な計量に手間がかかり、混錬器などに付着した印象材を完全に取り除くのも面倒です。また、必要な量を正確に予測するのは難しいため、多めに用意すると余剰分の廃棄が発生します。3M社やトクヤマデンタル社などから販売されている、使用時に正確な配合で必要な量だけ使える印象材カートリッジと専用のミキシングチップを使用すると、このような無駄を抑えることができます。また、廃棄はミキシングチップ内部で硬化した少量で済みます。
適切な印象トレイの選択
印象トレイの選択も無駄を減らす重要なポイントです。トレイが大きすぎると余分な印象材が必要となり、無駄が生じます。逆に小さすぎるトレイでは正確な印象が得られず、再度印象を取り直す必要が生じます。患者の口腔内に適合するサイズのトレイを使用することで、適切な量の印象材を使用できます。
印象材の混合技術
印象材の混合技術も無駄を減らすために重要です。手動での混合ではなく、印象材カートリッジとミキシングチップを使用することで、均一な混合が可能になり、余分な印象材の使用を防ぐことができます。ミキシングチップは必要な量だけを効率よく混合するため、無駄を最小限に抑えます。
管理と在庫管理
印象材の管理と在庫管理も無駄を減らすためには重要です。使用期限が切れた印象材を無駄にしないために、適切な在庫管理を行い、必要な量だけを適時に発注することが必要です。期限切れの印象材を使用しないことで、品質を維持しつつ無駄を減らすことができます。手動での混合タイプの印象材が500g～1kgの容器に入っているのに対し、カートリッジは50mlと少量のため開封後、使い切るまでの期間が短く、ミキシングチップはそのままカートリッジの蓋として機能するため、次回使用するまで中身の変質を防ぎます。印象材カートリッジは一見高コストに見えますが、期限切れ廃棄や品質管理の手間を考えると意味のある投資です。
使用される器具
印象材カートリッジ
印象材は、歯型を取るための高硬度・高粘度のヘビーボディタイプ、流動性が高く繊細な形状を写し取るためのライトボディタイプなどがあります。一般に、ライトボディタイプをヘビーボディタイプで取った歯型の上に薄く重ねたり、ヘビーとライトを2層にして同時に使用します。カートリッジは50ml入りで、主剤と硬化剤が1:1や2:1で入っています。
ミキシングチップ
カートリッジと組み合わせて印象材の混合を効率よく行うための器具です。手動で混合する場合と比べて均一に混合することができ、必要な量だけを使用できます。
オーラルチップ
印象材をミキシングチップの太く円形の先端からそのまま押し出すと、印象材トレイの上に必要な厚さで均一に盛るのは困難です。そこで、扁平の先端のバイト・チップを使用すると、これが容易になり印象材の無駄を省けます。歯に直接印象材を被せる場合にも、角度を持たせ適量を吐出するオーラルチップは印象材の無駄を省くことができます。
結論
歯科用の印象材の無駄を減らすためには、計量や混合の精度向上、管理と在庫管理が不可欠です。印象材カートリッジ、ミキシングチップ、オーラルチップなどを使用することで、無駄を最小限に抑えることができます。
弊社製品の特長
弊社では、上記の関連製品として、ヘビーボディタイプ印象材カートリッジ、様々な印象材用のミキシングチップ、オーラルチップ、ミキシングガンを扱っています。
特に無駄を省くためのユニークな製品として、
BS NewミキシングチップII グリーンとBS New ミキシングチップII イエロー、コア・オーラルチップ-Yをお勧めします。
50ml印象材カートリッジ用ミキシングチップ
オーラルチップ ホワイト
ミキシングチップは、従来のヘビーボディ用、ライトボディ用の製品に対して容積を少なくしたため、カートリッジ内で固化廃棄する印象材の量を29%減らすことができます。
容積は減っておりますが、従来の製品との互換性は保っていますので、カートリッジ、オーラルチップがそのまま使用できます。
コア・オーラルチップ-Yは、自在に曲がるニードルの先端を持つため、必要な場所に最少量の吐出をすることができます。